元素

元素

ガリウム(Ga)元素

原子番号:31
元素記号:Ga
元素名:ガリウム(Gallium)
融点:29.765℃
沸点:2229℃
原子量:69.723
概要:

青みを帯びた銀白色の金属。主に半導体材料として使用される。窒化ガリウム青色発光ダイオードの原料となる。融点が低い一方、沸点が高いため、高温用の温度計に用いられる。

 ガリウムは自然界では単体としては存在しない。ガリウムは、ボーキサイトの微量成分として抽出されるため、アルミニウムを精製した時の副産物として得られる。

 

 

亜鉛(Zinc)元素

原子番号:30
元素記号:Zn
元素名:亜鉛(Zinc)
融点:419.53℃
沸点:907℃
原子量:65.409
概要:

亜鉛は青みを帯びた銀白色の金属。3000年ほど前から銅との合金である真鍮として利用されてきた。また、鉄に亜鉛をメッキしたトタンは、亜鉛の表面が錆びて膜状になって内側の鉄を保護している。さらに、亜鉛は生物にとっての必須元素で、亜鉛不足は味覚障害や免疫機能の低下などを引き起こす。

 

 

 

銅(Cu)

原子番号:29
元素記号:Cu
元素名:銅(Copper)
融点:1084.62℃
沸点:2562℃
原子量:63.546
概要:5000年前には、銅にすずを混ぜた青銅により、刀や鏡などが作られた。銅は比較的安価であるため、鉄・アルミニウムについで多く消費される金属であり、熱伝導と、電気伝導に優れることから電線や電気回路などに使用されている。また、銅と亜鉛の合金である真鍮は、錆びにくく加工しやすいため金管楽器などに利用される。

 同製品は経年により、表面が酸化して緑がかかった色に変わる。表面に緑食という

銅特有の錆びができることにより、腐食防止の役割を果たしている。

ニッケル(Nickel)

原子番号:28
元素記号:Ni
元素名:ニッケル(Nickel)
融点:1455℃
沸点:2913℃
原子量:58.693
概要:銀白色で硬い金属、加工が容易で耐食性に優れる。常温で安定であることから、メッキなど合成素材として使用される。特に、ニッケルとクロムの合金(ステンレス鋼)、銅とニッケルの合金(白銅:50円玉、100円玉などに使用)などに応用される。

鉄とニッケルの合金はMRI(磁気共鳴画像装置)の磁気シールドに用いられる。

コバルト(Cobalt)

原子番号:27
元素記号:Co
元素名:コバルト(Cobalt)
融点:1495℃
沸点:2927℃
原子量:58.933
概要:

 コバルトは銀白色の安定な金属。単体ではほとんど存在をせず、コバルトを含む鉱石(輝コバルト鉱 CoAsSなど)として存在する。強磁性体であることから、磁石の原料として使用される。ニッケルやクロムモリブデンなどとの合金は高温でも強度が高く、溶鉱炉、航空機などに使用される。

 

 

鉄 (Iron)

原子番号:26
元素記号:Fe
元素名:鉄 (Iron)
融点:1538℃
沸点:2861℃
原子量:55.845
概要:

 鉄は地球上で最も多く存在する元素であり、地球の核は溶けた鉄でその多くを形成されていると考えられている。鉄は恒星の核融合により最後に出来上がる元素であることから、宇宙全体でも9番目に多い元素と考えられており、隕石には鉄を多く含むものがある。

 鉄は、他の金属と比べて強度が高く加工がしやすい、また原料の鉄鉱石の量が豊富で価格が安いことから、金属生産のほとんどを占めている。鉱石としては、赤鉄鉱と磁鉄鉱として存在しており、不純物を取り除くことにより、鉄が生成される。

 鉄は、人体の必須元素として、血液中のヘモグロビンに含まれている。鉄と結合したヘムは血中において酸素の運搬や貯蔵、細胞への受け渡しの役割を果たしている。血液中の鉄分が不足すると、貧血を起こす。

 

マンガン (Manganese)

元素名:マンガン (Manganese)
融点:1246℃
沸点:2061℃
原子量:54.938
概要:
 マンガンは地殻中の遷移金属の中で3番目に多く、深海にはマンガン、鉄、ニッケルなどが混ざったマンガン団塊が存在する。マンガン自体は、銀白色の金属で、鉄より硬いがもろいという特性がある。マンガンの合金は引っ張りや衝撃に耐性があることから、レールやワイヤーの材料とされる。マンガンと鉄の合金フェロマンガンは、脱酸素剤脱硫黄剤として用いられる。
 人体において、マンガンは必須元素であり骨の形成や代謝、血液の凝固、消化の促進を行う。卵、ナッツ、オリーブオイルなどに豊富に含まれる。