元素

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ストロンチウム(Strontium)元素

原子番号:38
元素記号:Sr
元素名:ストロンチウム(Strontium)
融点:777℃
沸点:1377℃
原子量:87.62
概要:

銀白色の比較的柔らかい金属。燃えると赤色を発する。塩化ストロンチウムは、花火に使用される。代表的なストロンチウム鉱石は天青石(SrSO4)。

 原子力発電所では、ウランの核分裂生成物として、天然では存在しないストロンチウム90として放射性同位体元素が発生する。ストロンチウム90はカルシウムと性質がよく似ており、体内に入ると骨に蓄積される。ストロンチウム90が崩壊する際にベータ線を発することから、骨のがんや白血病の原因になるとされている。

 

ルビジウム(Rubidium)元素

原子番号:37
元素記号:Rb
元素名:ルビジウム(Rubidium)
融点:39.3℃
沸点:688℃
原子量:85.468
概要:

融点が低く、溶けやすい。単体のルビジウム金属は銀白色をしており、反応性が高いアルカリ金属元素。水に触れると急激に水素が発生し、反応熱により爆発し、空気中でも自然発火する。暗赤色の炎色反応を示す。リチア雲母などの鉱石に不純物として含まれている。

放射性同位体ルビジウム87は、ベータ崩壊して非対称性のストロンチウム87に遷移する。半減期が488億年もあるため、含有比率を測定することにより、地球や太陽の生まれた年代を推定する「ルビジウムストロンチウム年代測定法」として利用される。

 

クリプトン(Krypton)元素

原子番号:36
元素記号:Kr
元素名:クリプトン(Krypton)
融点:-156.6℃
沸点:-153.4℃
原子量:83.798
概要:

クリプトンは、反応性の乏しい不活性な希ガス。空気中に約1.14ppmほど存在する。クリプトンは熱を伝えにくいため、電球に封入される。アルゴンに比べて熱伝導が低い為、アルゴンが注入された白熱電球と比べてフィラメントが長持ちする。

臭素(Bromine)

原子番号:35
元素記号:Br
元素名:臭素(Bromine)
融点:-7.2℃
沸点:58.8℃
原子量:79.904
概要:

強い刺激臭のする元素。非金属元素の中で唯一常温常圧で液体で存在する。海水や臭銀鉱などから得られる。猛毒のびらん性揮発剤で皮膚についたりすると危険。主な化合物である臭化銀(AgBr)は写真の感光剤などに使用される。

セレン(Seleniumu)元素

原子番号:34
元素記号:Se
元素名:セレン(Seleniumu)
融点:220.8℃
沸点:685℃
原子量:78.96
概要:

反応性が高い元素。光を照射すると電気の伝導性が急激に向上する。この性質を利用し、コピー機の感光ドラムやカメラの露出計、ガラスの着色剤に用いられる。毒性があることから、現在では別の物質に置き換えれれている。

 セレンは硫黄化合物として産出することが多い。硫酸製造や銅精錬時の副産物を精錬し得られる。日本は世界的なセレンの算出国となっている。

 

ヒ素(Arsenic)

原子番号:33
元素記号:As
元素名:ヒ素(Arsenic)
融点:616℃
沸点:(昇華)
原子量:74.922
概要:

ヒ素(As)は硫化物として自然界に存在する元素。常圧で、昇華(個体から液体にならずに直接気体に変化する)する。人体に有毒である一方で、ヒ素は急性前骨髄球性白血病の治療薬として効果を示す。

 産業用としては、ガリウムとの化合物は赤外線発光ダイオード半導体レーザーに使用される。

 

ゲルマニウム(Gerumanium)元素

原子番号:32
元素記号:Ge
元素名:ゲルマニウム(Gerumanium)
融点:938.25℃
沸点:2833℃
原子量:69.723
概要:

青みをかかった銀色の金属。亜鉛や銅を精製した時の副産物として得られる。

初期のトランジスタダイオードなどの半導体材料として用いられた。現在は、屈折率を変化させるための光ファイバーなどに用いられ、光学関連の材料としてレンズなどにも使用される。